受刑者と死刑囚の違い

受刑者と死刑囚の違い

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死刑囚の収容先

死刑囚は刑務所ではなく拘置所に収容される。

これは、死刑そのものが刑であるため、執行に至るまでの身柄拘束は刑の執行ではないとされているからである。

死刑執行施設は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7拘置所に置かれている。

死刑囚と受刑者の違い

部屋

【受刑者】
受刑者は服役後、数ヶ月から1年程度は共同室で過ごし、その後単独室に移ることができる。共同室は就寝・食事・トイレも共同となる。

【死刑囚】
精神的ケアのため基本的に「単独居室」となっている。食事も1人でする。

作業

【受刑者】
受刑者は刑務作業が基本的に義務付けられている。実施する目的としては、作業によって生まれる利益や物品以外にも、受刑者に責任等を自覚させ、職業的知識を与えることによって、受刑者の円滑な社会復帰を促進させることにある。出所後の就労が有利に働くよう受刑者に職業に関する免許若しくは資格を取得する事も出来る。

受刑者が作ったものは、「刑務所作業製品」として矯正展・即売会等で購入する事が出来る。

【死刑囚】
刑務作業の義務は無いが、「自己契約作業」と言って、受刑者が希望すれば刑務作業を行えることになっている。死刑囚は基本的に一日のほとんどが「余暇」となっている。

死刑囚の描いた絵がたびたび話題になるが、「死刑囚表現展2023」などの展示なども開催されている。
また、書籍も販売されている。

絵:藤井政安死刑囚

運動

【受刑者】
刑務所では、受刑者の健康増進や作業能率の向上を目的として、運動が実施されている。
グラウンドや体育館内で、散歩やランニング、筋トレ、野球やソフトボールなど。
また、準備体操をした後は個々が自由に運動をすることもできる。
運動会や球技大会などのイベントも開催される。

報道特集より



【死刑囚】
1日約30~40分、コンクリートと網に囲まれた鳥小屋のような運動場で単独で行われる。
死刑囚は受刑者のように決まった囚人服というものがない。制限はあるが、自分で用意した服を着ることとなる。

買い物

「差し入れ屋」と言われてる店で購入した物を刑務所や拘置所に差し入れる事が出来る。

【受刑者】
刑務作業報奨金(月額約4,000円程)で買い物が出来る。
刑務所内では自由に私物を使うことは出来ないが、最低限の生活のために必要な日用品や、ある程度の嗜好品の使用は認められている。
現金の差し入れも可能。

【死刑囚】
所内の売店や指定の差し入れ屋で食料を購入することができる。
現金の差し入れも可能。

娯楽

【受刑者】
 17:00〜21:00 (自由時間)夕食後は自由時間となり、テレビを見る、漫画・小説を読む、手紙を書くなどができます。希望すればクラブ活動にも参加できる。

【死刑囚】
朝7時から21時まで決められた時間通りに生活するが、基本的に自由な時間を過ごす。
週1、2回大河ドラマ、バラエティ番組、歌番組、映画などのテレビ鑑賞が行なわれる。

慰問コンサート

刑務所・拘置所どちらも慰問コンサートが開催される。

行事

【受刑者】
クリスマスや正月には、いつもっと違った夕食が出る。
フライドチキンやケーキ、年越しそばとして、カップ麺、元日の昼食には、おせち料理や雑煮である。

通常時の就寝時間は午後9時だが、大みそかの就寝時間は午前0時前となり、正月三が日の起床時間は通常時よりも1時間遅くなる。

【死刑囚】
死刑囚もクリスマスや正月には、いつもっと違った夕食が出る。
死刑に関する法律では、日曜日、土曜日、国民の祝日、12月29日から12月31日まで、1月2日、1月3日には死刑を執行しないことが定められている
しかし、
2006年12月25日(クリスマスの日)
高齢の死刑囚2人を含む4人の死刑囚の死刑が執行された事もあり、行事の日だからと死刑囚が安心できるわけではない。

また、「死刑囚の最後の食事」などもたびたび話題に上るが、日本では前日に死刑執行を伝えることはない。当日の朝に伝えられる。
死刑執行の時については別記事でまとめたいと思う。