【京アニ事件】青葉真司の半生~幼少から事件での全身やけどまで~
- 2024.10.22
- 日本の事件
この記事では「京都アニメーション放火殺人事件」の犯人、青葉真司の半生について書きます。
出生、父親からの虐待、アルバイト時代、そして事件で負った大やけど。
事件についての記事はこちらをご覧ください。
出生
1978年5月
埼玉県浦和市(当時)で生まれる。
3人きょうだいの真ん中で、父・母・兄・妹と5人で暮らす。
後に青葉は、この時の生活水準については「中の下くらい」と話していた。
兄とはテレビゲームをして遊んでいた。
小学3年生のころからゲームをきっかけに三国志に興味を持ち、子供向けの小説を読み始める。
「もう少し難しいやつがある」と聞き、父親の金を盗み、5000円で三国志の本を数冊買ったこともあった。
両親の離婚
9歳で両親が離婚
父・兄・妹と4人で暮らす。
離婚前から夫婦仲は悪く、父親が母親を叩き警察を呼ばれた事もあった。
両親の離婚後に父親による虐待や貧困による転居、引きこもりを経験することとなる。
トラック運転手だった父親は仕事を辞めた。
さらに糖尿病を患い、家族は食べていくのに困ったという。
後に青葉の話したエピソード
「50円の冷やし中華があると聞いて、スーパーに1000円を持って行った。47円のカップラーメンを見つけたので父親に相談すると、50円だと20個しか買えないが、47円だと21個買えるとなって、1個だけ増えたことを喜んで食べたことがある」
また、小学校低学年のころ家に呼ばれた友達は、「ひと言で言えば、ごみ屋敷」と話す。
足の踏み場もないほど荒れた部屋に思わず息をのみ、異様な雰囲気だった。と語った。
小学生時代の青葉

父親からの虐待
正座させられたり、ほうきでさんざん叩かれたりしていた。
また、ベランダに立ってろと言われ、素っ裸にされて、立たされたという。
他の体罰についても日常茶飯事すぎて覚えていないと裁判で話した。
虐待は青葉が身体が大きくなるまで続いた。
中学生になると、柔道の大会でもらった準優勝の盾を父親から「燃やしてこい」と言われ、実際に燃やした。
中学2年生で転校
転校後はまわりになじめず、だんだんと学校に行かなくなり、不登校になる。
フリースクールを経て定時制高校に進学した。
中学生時代の青葉

高校時代
高校では、定時制の夜間部へ通う。
昼間は県庁の非常勤職員として、県あての文書を集配をして働いた。
当時の上司は「きちんと働いてくれ、心配はなかった。まじめな好青年だった」。
同級生だった男性も「おだやかな人。県庁で働いている『一目おかれた存在』だった」という。
倉庫での作業など、3つのアルバイトを経験。
稼いだお金で楽器やバイクを購入して一番いい時代だったと話している。
青葉は「まじめに勉強した」と話し、その理由を「真面目だと先生を独り占めでき、家庭教師みたいに細かく教えてもらった。いい環境になった」と振り返っている。
定時制高校はアルバイトをしながら4年間一度も休まず、皆勤で卒業した。
京アニへの興味を持つきっかけ
京アニへの興味を持つきっかけも、高校時代の出来事だった。
青葉は「京アニにつながっていくことになる」と前置きし、友人に勧められたゲームの名前を挙げた。このゲームの開発会社が手がけた別のゲームを、京アニがアニメ化したことがきっかけで、
「それがなかったら『ハルヒ』も見ていなかった。小説を書いていなかったことになる」と話した。
専門学校 進学と退学
「ゲーム音楽を作る仕事」にあこがれ、音楽系の専門学校に進学。
高校の仲の良い同級生2人も一緒だった。
しかし半年で退学。このころから、孤立を深めていく。
アルバイト生活
専門学校を退学後はコンビニエンスストアで働きだす。
しかし仕事ぶりは真面目ともいえず、上司から注意されても作業を休んだり、ふてくされたりしたという。
そして人間関係などがうまくいかずコンビニを辞めた。
その後は無職になり電気やガス、水道は止められ生活が困窮。
生活保護を求めて市役所に行きましたが断られてしまい、食事をとれない期間が長く続いたという。
2006年春
青葉が20代のころ、女性の下着を盗んだ疑いなどで逮捕。
この時の心境について青葉被告は「(同僚に)裏切られたり、仕事しない店長だったり、もうこれ以上できることはないと思いました」と話している。
母親と妹が留置先に面会に来たが、断ってた。
その後、埼玉県内の人材派遣会社に登録したり、茨城県内の郵便局に勤務した。
2012年6月
コンビニ強盗を起こし、逮捕される。
懲役3年6月の実刑判決を受けて服役。
この際、精神障害があると診断されたため、国が福祉施設や自治体など受け入れ先を斡旋する特別調整の対象となる。
当時、青葉が居住していたアパートの管理人が必要書類を記入してもらうために留置所に行った際の様子をこう語っている。
「そのときは髪の毛がボサボサで、耳にかかるくらいに伸びていた。終始、下を向いていて表情はわからなかったけれど、書類の記入にはおとなしく従ってくれました」
部屋の様子については、
ハンマーのようなもので壁が大きく割れているのが2か所くらいあったという。
ハンマーは投げ捨てられていた。
コンビニ強盗事件後は、制度を使って半年ほど更生保護施設に入所。
更生保護施設 退所後
さいたま市のアパートに移り、特別調整の支援の一環として生活保護や訪問介護を受けた。
特別調整は、高齢者や身体障害、精神障害などを抱えた受刑者らを対象に、21年に制度化された。身寄りがないまま社会に出ると、再び罪を犯すリスクが高まるためだ。対象となったのは23年度が509人。その後は増加傾向で、令和3年度は826人と過去最多だった。
このアパートでも騒音トラブルを数回起こしている。
当時について、騒音の苦情を言われた住民は
「自分が騒音を出していたわけではなく、上の階の人が騒音を出しているので、そちらに言ってください」というと、青葉に胸倉をつかまれ、髪を引っ張られて、「お前殺すぞ。うるせえんだよ関係ねえんだよ、こっちはもう余裕ねんだから黙れ」と言われたという。
この4日後に事件を起こしている。
光の階段
青葉は法廷でこう語っている。
「この10年、20年はあまりにも暗く、全て実を結ばずに終わっている」
目の前にある京アニについては、
「光の階段を上がっている」「どうしても許せない」
青葉が警察官に取り押さえられた際の音声

青葉は京アニに小説をパクられたと言っている。以下、公開された音声の書き起こし
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警察官:おい、名前を言え
「青葉!」
警察官:下の名前は?
「真司!」
警察官:なんでやった!?言わなあかん!頑張れ!言え!
青葉被告:「パクられた!」
警察官:何を!
青葉被告:「小説!」
警察官:なにで火つけたんや?
青葉被告:「ガソリン!」
警察官:どこで買った!
青葉被告:「ガソリンスタンドだよ!」
警察官:どこのガソリンスタンド?
青葉被告:「覚えてない」
警察官:ここまでなにで来た?
青葉被告:「歩き!」
警察官:どこで住んでる?
青葉被告:「埼玉!」
警察官:火を点けたものは?何で火を点けた?
青葉被告:「チャッカマン!何度も言ってるやろ」
警察官:どこで買った?
青葉被告:ホームセンターだよ!
警察官:どこの!
青葉被告:「覚えてない!」
警察官:「あそこは知っているか?火を点けたところ、火を点けたところ!」
青葉被告:知らねえよ!!!
警察官:全く関係ないところやらんやろ?
青葉被告:「お前ら知ってるやろ!」
警察官:頑張って言え!言う責任がある!
青葉被告:「お前らがパクりまくったからだろ!小説!」
警察官:何人もけがしている!言わなあかん!
青葉被告:「全部知ってるだろ!(涙声)全部知ってるだろ!(涙声)」
警察官:ガソリンどれぐらい撒いた!頑張って言え!
青葉被告:「…」
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パクられたと主張する内容
「Free!」
アニメ作品「Free!」の中で登場する高校の校舎に掲げられた垂れ幕。
垂れ幕には「祝 水泳部地方大会進出」と書かれてるが、一部が風でめくれた瞬間、「水泳部」の下に「柔道部」という文字が見え、登場人物が「明らかにゆるゆるですね」と話すシーンがある。
これに対し青葉は、自分が書いた小説で「期限のすぎた垂れ幕が校舎にかけられた場面があり、校風の自由さを表現した」と供述している。
「ツルネ」
アニメ作品「ツルネ」で買い物をする場面。
肉をかごに入れようとした友人に対し、主人公が「2割引のものがある」と話して別の商品を買うよう勧めるシーン。
これに対し青葉は、自分が書いた小説に「ヒロインが50%割引の総菜を買いあさるシーンがある」と供述している。
「けいおん!」
アニメ作品「けいおん!」で、ヒロインが後輩の夢の中で「わたし留年したよ」と言うシーン。
これに対し被告は、自分の小説に「主人公の男子高校生が担任の先生から『このままだと留年だぞ』と言われる場面がある」と供述している。
事件で負った大やけど

青葉は事件で全身に大やけどを負っている。その火傷は予測死亡率95%と言われた。
全身の93%にやけどを負い、斜めにかけていたカバンのストラップに沿うようにわずかに皮膚が残っているだけだった。その皮膚を培養して移植手術を繰り返した。
医師は当時の心境についてこう語った。
「裁判につなげる、司法の場に出すために生かさないといけない、ということばかりを考えていた」
被告を生かして裁きにかけることが亡くなった人たちや遺族のためになる、その思いで治療を続けた。
自分たちが必死に命を救った理由を、青葉は理解できているはず。
そして法廷では、まず被害者に謝罪してほしいと願っています。
大事なのは青葉がなぜやったかということと、非常に多くの何の罪もない方の命が突然奪われていますので、なぜそういう経緯をたどったかということはしっかり究明しないといけないと思います。そこが究明されるようなきっかけがでるような向き合い方を青葉被告にはしてほしいと思っています。

事件についてはこちら
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